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Crystal palace

      解説者、ホスト、プロデューサー、コラムニストのベン・メイブリーは大阪を拠点に活動しており、10年以上にわたり日本のチャンネルでプレミアリーグを取材してきました。Xのフォロワーは11万人以上で、YouTubeチャンネルの登録者数は4万人を超えています。

      ベンは、クリスタル・パレスのウェブサイトで、パレスファンが新加入の鎌田大地に期待することについて語っています。

      「グラスナーのプレースタイルに合っている」

      「昨シーズンの途中でクリスタル・パレスがオリバー・グラスナーを任命し、チームが即座に変貌し、この3-2-4-1または3-4-2-1のシステムで素晴らしいサッカーを展開したことを考えると、そのシステムに合う選手、グラスナーのプレースタイルに合う選手を求める場合…それは鎌田大地です」

      「それは彼がアイントラハト・フランクフルトでグラスナーと共にプレーし、そこで非常にうまくやっていたからだけではありません。偶然かもしれませんが、彼のキャリアを通じて、ストライカーの背後に2人の10番を近い距離で使うシステムこそ、鎌田がこれまでベストパフォーマンスを発揮してきた形なのです」

      「私は2018/19シーズンにベルギーリーグの解説者を務めていたのですが、そのシーズンに彼がシント=トロイデン(STVV)というクラブにレンタル移籍しました。彼はフランクフルトからレンタルで来ており、あまり出場機会がなかったためです。彼らは3-4-2-1のフォーメーションでプレーし始め、彼はNo.10の一人として左でも右でも素晴らしいパフォーマンスを見せました」

      「彼のポジショニングは素晴らしかったです。ライン間に潜み、相手を避け、スペースを知っていました。ドイツでは、彼のコーチの数人が彼を『ラウムドイター』 – スペースを創造する選手 – と呼びました。彼はドロップオフし、走り込み、プレーを保持し、うまくリンクしました。彼には技術もあり、ボールを持ったときに相手をかわすことができました」

      「彼はゴール前でとても冷静でした。何もかも簡単に見えるようにやっていて、最初の13試合で11回ゴールを決めました。以前の彼はストライカーではありませんでしたが、ライン間で行っていた良いプレーの結果、生み出されたものだと思います」

      「必要ならば、彼は中盤の深い位置に下がって助けることもできました 。視野の広さと認識力の賜物ですが、そのすべての根底にあるのは、彼が子供の頃から持っていた非常に高い自信です」

      「また、彼のランニングのスタッツを見れば、90分間の走行距離が常に12キロメートルを超えています。通常、試合でトップ1、2の選手しか到達しない数値ですが、彼は毎試合でやっています。ボールを保持していない時もコンスタントに懸命に動き、ボールを保持した時の知性も非常に高く、チームメイトがボールを持っているときにはいつも正しい場所にいます」

      「ベルギーがターニングポイント」

      「ベルギーでのレンタルシーズンが彼のキャリアの転機でした。フランクフルトが評価していなければ契約しなかったでしょうが、彼がまだ幼かった頃、私の地元のチームであるガンバ大阪のアカデミーに所属していました。彼は小柄だったのですが、突然急成長しました」

      「鎌田がベルギーのSTVVに加入したときは、日本のIT企業によって買収されて迎えた初めてのフルシーズンでした。突然、多くの日本人選手が加入したのですが、鎌田の爆発的なパフォーマンスは、サポーターの支持を得るため、クラブにとっても確実にプラスにはたらきました」

      「彼は誰よりも早く順応して、誰よりも先に活躍していました。ただ、冨安健洋(アーセナル)、遠藤航(リヴァプール)も同じ年にSTVVで素晴らしいシーズンを送りました」

      「間違いなく、鎌田のパフォーマンスは、STVVやベルギーの他の場所で、他の日本人選手により多くの機会をもたらしました。それが大きなクラブへの足がかりとなりました」

      「個人的には、鎌田が冨安や遠藤と共にプレミアリーグに加わり非常に嬉しいです!」

      「ヨーロッパでの成功が常に彼の目標だった」

      「カタールのワールドカップで日本代表に選ばれた選手のうち、9人が大学に進学しました。これは最近の傾向であり、強い高校でサッカーを続け、その後大学に進学しながらサッカーの教育も続ける日本のサッカー選手たちです」

      「鎌田にもその機会がありました。彼は複数の大学からオファーを受け、進学も考えたとのことですが、ヨーロッパを見ると、22歳でプロキャリアをスタートさせる選手はいません。彼はJリーグに行き、次のレベルへと進むため、プロ入りを決断しないといけなかった」

      「彼はJリーグに入り、サガン鳥栖というクラブで数年間プレーしましたが、若い頃に際立っていたのはその運動量でした。プレーの知性もありましたが、それが本当に花開いたのはヨーロッパに移ったときです。日本では、その運動量とボールテクニックが彼を際立たせていました」

      「パレスは成長している」

      「私がこの仕事を始めてから12年間で、プレミアリーグは日本で非常に知られるようになりました。以前はセリエAが海外のヨーロッパリーグで最も人気があり、その後しばらくはラ・リーガがメッシとロナウドで人気でしたが、現在は断然プレミアリーグが最も人気があります」

      「クリスタル・パレスは2013年からプレミアリーグに所属しています。プレミアリーグが日本で最も視聴されている時代ですので、認知度も高いクラブでしょう。日本のファンはサポーターやスタジアムの雰囲気について良い印象を持っていると思います。セルハースト・パークは伝統的なイギリスのスタジアムとして理想化なイメージを持たれています」

      「パレスは一般的に、非常に大きなクラブに対して良い結果を出しています。鎌田が彼の能力を発揮すれば、日本にも生涯パレスを応援するファンが生まれるでしょう」

      「ファンは彼を気に入るだろう」

      「彼の不屈の運動量は、一般的にイギリスのサポーターもすぐ認識し、尊敬するものです」

      「鎌田が素晴らしい第一印象を残す可能性は非常に高いです。これは彼にとってプレミアリーグでの最初の挑戦であり、フィジカル面ではブンデスリーガとは異なりますが、彼はこれまでにもこうした挑戦を乗り越えてきました。私は彼が適応するのにあまり苦労しないと思います」

      「彼はシステムを非常によく知っており、グラスナーの下での役割もよく理解しています。経験も豊富で、何が求められているかを理解していますので、パレスファンから支持されると思います」

      この意見と見解はベン・メイブリー氏のものであり、クリスタル・パレスの見解や意見を必ずしも反映しているわけではありません。